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響奏楽団ロッソ=アペリティーヴォ=ベッリーニ 通称『カクテル音楽隊』 理由はロッソ、アペティーヴォ、ベッリーニの三つがカクテルの名前と同じだったことから。 しかし名前の由来は結成当初の主要メンバーのうち3人のファミリーネームであり、カクテルとは関係ない。 ただ、結成当初から本人達も「カクテル音楽隊」を名乗っていたそう。 音楽隊リーダー兼創設者は「フィデンツィオ・ネエロ(Fidenzio Nero)」であり、 寡黙で表情も乏しいが子供好きの優しい男性である。 また、個性的なメンバーやキャラクター性豊かな彼らのことを好む者も多く、 美形揃いでもあったことから老若男女に愛された。 当初のメンバーは9人だったが開設12年目に2人が突如姿を消し、 その2年後に全員が謎の失踪を遂げ、いつしか解散された謎の音楽隊でもある。 活動内容は「恵まれない子供達への音楽の救済」と「音楽による平和への礎」 世界各地を旅して回るフリーの音楽団である。 が、実際はユグドラシル発祥の「暗殺部隊」であり、 メンバー9人は全員がユグドラシル出身でありながらも凄腕の暗殺者達。 また、メンバー全員が他に類を見ない異色の能力者であったことも一部では知られている。 どのマフィアやギャング所属であるか、などは結成から解散まですべてにおいて謎であった。 余談であるが、彼らの前衛的な音楽や古典的なミュージカルは多くの偉人達にも愛されていたという。 もしかしたら彼らが存在した時代の誰かの日記に名前が載っているかもしれない。 メンバーは、画像左から クウィリーノ・アペリティーヴォ(Quirino Aperitivo) アルフォンソ・ベッリーニ(Alphonso Bellini) カッリスト・ジャッロ(Callisto Giallo) トゥッリオ・ヴィオーラ(Tullio Viola) ロマーノ・ヴェルデ(Romano Verde) エンニオ・ロッソ(Ennio Crescenzio Rosso) レナート・ローザ(Renato Roseo) ジョアキーノ・アッズーロ(Gioachino Azzurro) リーダー:フィデンツィオ・ネエロ(Fidenzio Nero) era2 ユグドラシル 組織
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HIYMS CLW-415 エゼキエルⅡ級魔導軽巡洋艦 ユグドラシル軍艦艇として初めて、本格的な悪魔およびD2兵器への対策を念頭に置いて開発された艦艇。 第一次文明戦争末期、Stingray Demonをはじめとした悪魔の急襲で大損害を被り、 悪魔に対抗できる軍事力の必要性を痛感させられたユグドラシル軍は、 戦後、艦隊の大規模な再編成計画『グレイプニル・プラン』に着手した。 その一環として開発されたのが本級である。 ちなみに魔導という単語は、ユグドラシルでは水上艦と区別する際に使われることが多い。 装備、装甲の開発にあたっては悪魔祓い教会が帝国議会にも極秘裏で協力し、 これまで教会が行ってきた、主に11次元に関する研究の成果の一部が応用された。 その結果、5基10門装備した主砲の81口径連装魔力砲が、 建造後の悪魔の残骸を用いた実弾演習においてEvil Demonの残骸の皮膚を撃ち抜くという成果を残した。 動力面では動力炉に魔術師によるマナの供給を可能にし、従来の倍近い最高速度を得るに至った。 装甲には雷属性のマナを表面に展開し、物理攻撃を軽減できる、 ドワーフの技術を導入した鋼と霊晶石の合金が採用された。 37隻が建造され、24隻が軍に、8隻が騎士団に、5隻が教会に供与され、 軍に供与された24隻はera3時点では主に帝都ファンタズム周辺空域の哨戒任務に当たっている。 画像はこの後教会に供与された13番艦『セアルティエル』で、 『リヴェルティア』の城塞地区にて撮られ、帝都の各新聞にも掲載されたものである。 画像右上の複葉機は汎用機『カラドリウス』で、ユグドラシル初の艦載機である。 新鋭機が次々投入されたことでかなり旧式化してはいるが、 未だ偵察任務には使用されており、また民間でも広く使われている。 ―性能諸元― エルワ社製 81口径連装魔力収束砲 5基 クァルン社製 防盾付連装近接機銃 18基 アピサム社製 対艦魔力噴進弾・魚雷発射装置 4基 動力 汎イセイア式合成魔力反応炉Ⅲ型 2基 装甲 グレイラス霊晶合金 速力 67ノット 全長 174m 全幅 19m era3 ユグドラシル 兵器 技術
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Destoroyah Demon 初期に確認されたにも関わらず、未だその生態が謎に包まれている上級悪魔。 過去人類の前に姿を現した際、その巨体と圧倒的な力を以って当時の軍を悉く壊滅させ、 都市を焼き払い、散々なまでに蹂躙してみせた。 最初にその存在が確認されたのはジャッジメントデイ直後で、 現・久平領の旧都市部に出現した映像が残っている。 巨大な翼を有しているが、飛行が可能なのかは不明である。 そして奇妙なことに、淵奈爆撃の際、この悪魔と思われる巨大な反応を『アルカディオ』が探知している。 しかし爆撃の後、反応は跡形も無く消滅しており、結局誤認であったとされた。 画像は先述の映像の一部で、辛うじて事を免れたビルの上から撮影されたのではないかと推測されている。 『奴は間違いなく、そこにいました。 奴は私の姿を認め、にやりと嗤ったのです。私は逃げようとしました。 その時『あの光』が降り注ぎ、奴は消えたのです。 しかし近いうちに奴は、また姿を現すでしょう。 絶望する私の、目の前に。』 ――ある生存者の供述より era1 era2 era3 悪魔
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『シュニッツラー・ドラゴン』 主にミグラスト島に生息する、非常に成長速度の速い飛龍の一種。 幼生から飛べるようになるまで一週間、そこから成体になるまで一か月、 そして成体になってからはわずか二年ほどしか生きられない。 その異常に短い生涯の理由には諸説あるが、 一個体あたりの世代を短くすることで環境の変化に適応しやすくしたのではないかという説が有力。 その他の特徴的な性質に刷り込みがあり、幼生期に初めて顔を見た相手を親だと思いこみ命令に従ってしまう。 これらの性質から主にユグドラシル空軍では一般兵の搭乗用に飼育されている。 世代の短いこの種は、軍事利用に向けた品種改良を行うに当たって最適であり、 刷り込みの性質は言うまでもないからである。 もっとも純粋に龍としての戦闘力を見た場合、 ブレスを吐くことができないことや飛行速度の遅さなどいささか不安は残る。 そのためベテランの空軍兵は、他の戦闘力の高い龍種の搭乗を好んだという。 画像は、遭難の最中ミグラスト島に流れ着いたゴッヘルザッホが 生還に際して乗っていた個体の画像。 『例の遺跡で見つけた船は随分と素晴らしい物だったが、惜しむらくはコンパスが狂っていたことだろうか。 てっきり久平諸島の一つだと思って近づいたのがあの悪名高い龍の島だと気づいた時には、 私は龍に襲われていた。 紆余曲折あってなんとかここまで生き延びることができたのは天佑としか言いようがない。 まったく、今回の旅は悪魔と天使に同時に取りつかれているようだ。 だが、その分収穫も増えたから良しとする。 収穫といえば、この新種の飛龍もその一つだ。まさかあの小さな龍がここまで大きくなるとは予想外だ。 可愛らしい幼生の姿から彼女を思い出して気まぐれにつけた名だが、 こうも立派になっては知られた場合何を言われるかわかったものではない。 だがまあ、このシュニッツラーのおかげで生きて帰ることもできるのだ。 もっとも、このあたりの空を抜けるまで油断はできないが……』 ―――探検家ゴッヘルザッホの手記より era2 era3 種族 魔物
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『火炎都市グラナダ・マナシティ』 ユグドラシル各地にある、特定の属性のマナが集まるように作られた魔術師達の町「マナシティ」の一つで、 火属性のマナが集まるように作られた、ユグドラシルにしては珍しく科学文明の力も利用している街。 何故魔術で火を付けないのかと言えば、火のマナを得るために火のマナを使って火を起こすのは無駄だからであり、 何故科学文明の力に頼るかと言えば、一々森を焼いていてはすぐにユグドラシルが焼け野原になってしまうからである。 (火のマナはオールグリーンの木々が燃える時にもっとも多く放出されるが、化石燃料から一切でないわけでもない) そういった合理的な思考の下、いくつものタタラ場が作られ、日夜火の魔術師達が研究を行っているのだが、 この特異な方式に嫌悪感を持つ魔術師は多く、このグラナダも当初は火山の火口に置こうという意見もあったほどである。 火の魔術師達の猛反対(いくら火のマナが豊富でも、火山で暮らせるはずがない!)により、 現在の立地に落ち着いたものの、その時の確執から他のマナシティ、というより他の魔術師全体との関係はすこぶる悪い。 そういった理由からか、この町に住む魔術師には変わり種が多く 『ドワーフの大魔術師ニカウ・グッキーナ』の舞台にもなっている 町の名前「グラナダ」は、火のマナの守護精霊サラマンドラが 血の繋がらない100人の子を育てる子供好きだったという逸話より、 子沢山の象徴である柘榴(ざくろ)の実、グラナダから取っている。 町の中央に見えるのがサラマンドラ像であり、 町の周囲には100体に及ぶサラマンドラの子供達の木像が無秩序に飾られている。 画像は15人目の息子であり、番犬でもあるケルベラの像がある高台より望む町の全景。 era2 era3 ユグドラシル 地名
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HIYMS DDW-487 ペルセウス級魔導駆逐艦 ユグドラシル軍による『グレイプニル・プラン』の一環で開発された駆逐艦。 圧倒的な軍事力を誇るソレグレイユ軍艦隊に対抗するべく、ユグドラシル軍内では様々な議論がなされた。 その中で、文明戦争で鹵獲したソレグレイユ軍艦艇に使用されていた科学技術の応用が検討された。 ユグドラシルの兵器開発関係者は、鹵獲されたソレグレイユ軍艦艇を見て 『魔術を使わずにこれほどのものを造れるのか』と驚愕したという。 それらはすなわち電力と呼ばれるものであり、ユグドラシル軍はこれを雷のマナを用いて再現しようと試みた。 試みは成功し、『グレイプニル・プラン』以降のユグドラシル艦艇は ある程度速力を確保したまま重武装を施せるようになった。 このペルセウス級では特に砲戦能力に重点が置かれ、片舷10門を超える魔力砲を装備している。 画像は実弾訓練において片舷斉射中の5番艦『アガメムノン』(手前)と17番艦『ネレウス』(奥)で、 3番艦『アイネイアス』から撮影されたものである。 ―性能諸元― エルワ社製 60口径単装高濃度収束魔力砲 1基 エルワ社製 75口径単装固定収束魔力砲架 2基 エルワ社製 53口径単装固定拡散魔力砲架 6基 クァルン社製 連装対空動力魔力砲架 9基 アピサム社製 単装対艦魔力魚雷発射管 4基 動力 エーテリア社製 響アンテイア式混合魔力集積炉Ⅳ型 3基 era3 ユグドラシル 兵器 技術
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ユグドラシル正教会 礼拝堂 帝国主教会とも呼ばれる。 ユグドラシルが帝国として発展し、繁栄し続けてきた背景には、所謂“神権”によるところも大きかった。 オールグリーンの中で"神"の存在を絶対的なものとする唯神論が根付いていたユグドラシルの民に対し、 『皇帝は神々の代弁者である』としたのだ。 ユグドラシルの民がこの言葉を信じ続けたのには理由があった。 ユグドラシルの歴代皇帝は、決して圧政を行わなかったからだ。 確かにオットー・エル・ユグドラシルのように好戦的な人物もいないわけではなかったが、 そもそも日常的に戦争ができるような相手がいなかったため、戦争を繰り返すこと自体ができなかったのだ。 初代皇帝バルバロッサの忠臣であり、同時に友人でもあった魔術師ウィルヘルム・ロクタスと 初代教皇アンドレアス・レペスによって神話は体系化され、人々の間に浸透していくこととなった。 ちなみに、このウィルヘルム・ロクタスはこの後、悪魔に対抗する『力』をユグドラシル内に作るため、 正教会から独立した実力組織である『悪魔祓い教会』を創設した人物でもある。 悪魔祓い教会に『教会』という名称がついているのには、こういった経緯が関係している。 しかし、ユグドラシル正教会には、特にはっきりした教義やそれに基づく戒律があるわけでもなく、 入信などの明確な基準すら存在していない。 『信じるも信じないも個人の自由』というスタイルであり、それ故に『布教』ということも特にしていない。 そのためある意味で自由を象徴する教皇は、支配者としての権力は無くとも、民の尊敬の対象となっている。 宗教団体というよりはむしろ、教皇や司教、司祭らが市民から寄付金などを募りながら 共同で教会学校や孤児院を運営し、軍の出征時など要請があれば祈祷や洗礼なども行う支援団体という側面が強い。 例外として、明らかにユグドラシル国民に害を及ぼすと思われる団体などに対しては警告を行い、 無視した場合にはユグドラシル教皇省によって『異端』認定を行い異端審問にかける。 しかしアーサー帝が軟禁され、マイスナーが実権を握って以降、その機能は形骸化しつつある。 実力としては神殿衛兵団と呼ばれる、軍に属さない魔導兵と魔術師からなる組織が存在する。 D2兵器に関しては、悪魔祓い教会同様反対の立場をとっている。 騎士団はD2兵器に明確には反対していないため、 悪魔祓い教会がユグドラシルから離脱して以降は、帝都で唯一のD2兵器反対の組織となる。 era3現在でも、帝都を始めユグドラシル各地に教会や聖堂、神殿が見られる。 画像は帝都ファンタズムに存在する、中規模の礼拝堂である。 era2 era3 ユグドラシル 地名
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《Freikugel-System》 戦艦の魔力砲の開発等で有名なエルワ社や魔力炉や軍事用魔導陣の開発で名を挙げたゲンディア社、 その他ユグドラシルの各兵器会社が共同開発した、火力支援を目的とした凶装具とそれに付随する魔導陣の総称。 ゲルディア社製の召喚魔導陣展開補助システム (画像では左手の帽子型の物体。普段は本当に帽子としてつかえる遊び心も)から生成された、 魔導銃Magie-Kanone(マギ・カノーネ)を形成、召喚し、自在に操作することで圧倒的な火力を得る。 また、その際の魔力炉についてはエーテリア社を筆頭に複数の社が調整したものが使われている。 魔武装として開発プランはあったものの、根本的な問題……召喚、砲撃、操作に伴う 急激なマナの消費により、運用は不可能とされていた。 しかし、悪魔の力を用いた凶装具化、そして運用する試作D3兵器Δ(デルタ)自身が 7体分の悪魔の力を内蔵していたことにより、ようやく実戦に投入できるようになったという経緯を持つ。 召喚される魔銃は一発でも戦艦の主砲並の火力を持つが、燃費も相応の為、 通常の魔術師には負担が大きすぎるものだがΔ(デルタ)はこれを連射、 それどころか移動の際に後方に噴射し、推進力としている。 さすがにこの際には負担が大きいのか、射撃は両手の二門が限界のようだが、 悪魔の力を解放した際にはこの限りではないようである。 なんにせよ、この凶装具はおそらく火力という点で言えば最強の凶装具であり、 補給や戦術といった要素を省いた単純な概算なら、単騎でソレグレイユを焦土にすることも可能である。 era3 ユグドラシル 兵器 技術
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反逆の狼煙 反逆者エラミー率いるレジスタンス組織リユニオンのソレグレイユ方面支部による反抗が激化した。 第二次文明戦争の初期、久平の奪還によりソレグレイユ本土へと戦火が拡大した頃、 エラミーはソレグレイユ各地に潜ませておいた同胞らへ一斉打電。 「時ハキタレリ 反撃ノ狼煙ヲ上ゲヨ」 画像はとある都市部の一角。 事前に奪取していたソレグレイユの人型機動兵器を用いて、リユニオンは反攻を開始。 この時点でソレグレイユ各地では同様の作戦が激発し、後方から進軍してくるユグドラシル軍の足掛かりとなった。 本土奥地では敵戦力の足止めのために組織的な襲撃作戦を展開、各都市にいくつもの部隊を縛りつけた。 結果、沿岸都市の制圧に成功し、これ以後のソレグレイユ本土戦における大部隊の駐屯拠点となる。 第一次文明戦争より20年余り。 久平侵略中に結成されたリユニオンは、この20年の間多くの反抗活動を行ってきた。 開発地区での爆破テロ、都市部でのスパイ活動、兵器庫襲撃、武器奪取。数え上げれば限りがない。 この度のソレグレイユ主要都市及び軍事施設の襲撃により甚大な被害が生じた事で、 リユニオンは単なるテロリスト集団ではなく、名実共にユグドラシル派勢力であるとの認識を持たれるようになり、 次第にこの戦いは『第二次文明戦争』と呼ばれるようになる。 era3 ソレグレイユ リユニオン 事件
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《慰霊祭/Memorial service》 ユグドラシルの大都市の持ち回りで年に一回行われている大きな祭り。 自分たちの創造物を見せ合う場でもあり、同時に、ユグドラシルの基本理念ともなっている自然との融和を再確認する。 しかしながら、era3の中期になってくると、ソレグレイユの魔法素(≒マナ)利用技術の加速を危険視し、 展覧会というよりも軍事パレードの色合いを濃くしてゆく。 慰霊祭が始まった時期は不明だが、era2の後期頃から 散発的にユグドラシル各地で行われるようになったとみられている。 バラバラに行われていたそれは、ある時期からまとまりを見せ始め、 結果として、このように持ち回りで行われるようになった。 慰霊祭が行われると魔力の絶対量が急激に増大し、その影響で森林内部から凶悪な獣も、 そうでない獣も集まってくるということが取り沙汰され、一時期開催が危ぶまれたこともあったが、 現在ではユグドラシルの近衛兵達が警備に当たることとなっている。 多くの露店が集結することでも有名であり、ユグドラシルの人に対して懐疑的な商人達も挙って店を出すため、 その場所取りの価格だけでもかなりの利益が国に回っている。 画像は慰霊祭を見に旅行に来たユグドラシルの少年少女たちである。 浅黒い肌と、それと対照的な白く脱色された毛が彼らの地域の特徴だ。 『「ねぇ! 見てよあれ! すごいよ! 見てよピリト! 生命機関であんなに巨大なの作れるんだよ!? すごいよね! ちょっと?」 僕は全然違う方を見ていた。確かにあれはすごいけれども、それに、あんなものが動くなんてにわかには信じがたいけど、 もっと別のことのほうが僕にとっては重要だった。 ちょうど、エルフとダークエルフのどちらか一方だけにしか会えない時のような気分だった。 「あの女の人、どこから来た人かな?」 目の前を女の人が歩いている。髪の毛は真っ黒で、肌は蒸気をぎゅっと集めて固めたみたいに透明で、真っ白だ。 体は薄くて、痩せているけれど、目はまるでものすごく切れ味のいいナイフで丁寧に彫ったみたいに大きくて、冷たく見えた。 服装はどうみたってソレグレイユの人だ。あんな丈の長いズボンはここに売ってない。 けれど、彼女は手振りを交えながらここの人と話している。 女の人が僕の方を見て、少し笑った。 「――ちょっと用事があってね」 どこか変な訛りがあった、ソレグレイユ人とも違う訛りだ。 まるで、長い間使っていなかった言葉をもう一度覚え直したみたいに響いた。』 era2 era3 ユグドラシル 行事